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ライフセーバーになるためには・・・
ライフセービングに興味のある君へ
遊びに行ったビーチで見て、カッコよかったから。テレビや雑誌で見て興味を持った。溺れた時に助けてもらい、自分も、と思った。
キッカケは人それぞれだが、少しでもライフセービングに興味を持ったら、実際にやってみるのが一番だ。
ライフセービング活勧に 関わる方法はたくさんあるがライフセーバーになることが出発点だ。
じやあ、ライフセーバーになるには、どうすれぱいいのか。ま た、資格は持っているが、パトロールヘの参加の仕方がわからない、転居先にクラブはあるのか…など、そんな疑問を持つ君のため にその入り口を紹介しよう。
講習会がライフセーバーへの第一歩

ライフセーバーとして活動するためには、溺れた人の救助の仕方や 脈、呼吸がない人への処置など知っておくべき知識と技術がある。 水の事故への対処方法を教えてくれるのが講習会だ。JLA(日本ライ フセービング協会)ではレベルごとにさまざまな種類の資格があ り、それぞれに講習会が用意されている。スタートはライフセー バーの資格だ。基本的なライフセーバーの資格は3つ。海岸での救 助活動に必要なベーシック・サーフ・ライフセーバー、プールや湖 での救助活動に必要なウオーター・ライフセーバー、日常生活で起 こる水難事故に対処するエレメンタリー・ライフセーバーだ。最も ポピユラーな資格であるべ−シックの講習会では、1日7時問の講 習を5日間受ける。科目は全部で7つ。「ライフセービング概論」 「海の特性と海辺の基礎知識」「サーフスイム基礎知識」の3科目 は2時聞の学科のみ。「サーフパトロール」は学科のみ1時間、 「応急手当」は学科と実技を2時間ずつ受講する。「サーフレスキ ユー」は学科が1時問、実技が7時問。一番時間数の多い「蘇生 法」は学科2時聞、実技9時聞を受ける。このカりキユラムでは、 学科が全体の4割にも及んでいる。ライフセーバーには、専門知識 も重要であるということがわかるだろう。忘れていけないのは、 ベーシックには受講条件があることだ。高校生を除く18歳以上で あること。50mを40秒以内、400mを9分以内、潜行20m 以上、立ち泳ぎ5分以上をクりアしていること。海で人を助けて 戻ってくるには、基礎的な泳力と体力がやはり必要なのだ。しか し、講習前に泳力のテストがあるわけではない。原則的に、 400mのタイムは第三者が計ったタイムを自己申請する。泳力は 講習中、毎日のように行われるラン・スイム・ランで確認される。 数字は目安であり、基礎体力の有無が求められるのである。泳ぎに 自信がない、年齢が届かない、といつた人にもチャンスはある。エ レメンタり−講習会だ。中学生を除く15歳以上の人なら誰でも受 けられる。エレメンタり−では、海やプールでの救助ではなく、風 呂や洗濯機に落ちた幼児を助ける方法など、日常で起こり得る水の 事故への対処法を教えている。ゆっくりとライフセーバーへステッ プアッブしたい人はもちろん、家族や大切な人を守りたい人にぴっ たりのプログラムだ。事故に遭遇しても対処できるよう、講習会で 大切な知識と技術を身につけよう。
めざせ!検定合格&資格取得

充実した講習会の最終日には、検定試験が行なわれるベーシックの 検定に合格すると、ベーシック・サーフ・セライフセーバーまたは エレメンタリー・ライフセーバーの資格が与えられる。資格を持っ ていることがパトロールの参加条件に含まれる場合が多いので、海 でのパトロールを希望する人は合格を目指そう。しかし、一番大切 なのは、海でのパトロールに必要な知識やカが身についたかどうか ということだ。資格取得後も、チューブやボードを使った救助法や 心肺蘇生の練習は続けて行うといいだろう。各ライフセービング資 格を取得すると、JLAから、顔写真と名前、取得資格の入った認 定力−ドが発行される。この一枚が、ライフセーバーヘの第一歩を 踏み出した証しなのだ。
ライフセービングクラブに入ろう

ライフセービングクラブ活動に参加したいならライフセービングク ラブに所属することをおすすめする。クラブには、主に地域クラブ と学校クラブがある。地域クラブは、パトロールするビーチを中心 に活動を行うクラブである。パトロールに参加するには、その地域 クラブへの入会が義務づけられていることが多い。学校クラブは、 大学や専門学校の体育会、サークルとして、学校単位で活動してい る。クラブに所属すると、パトロール参加の申し込みなどの情報が 多く入ってくるので、活動の幅を広げることができる。また、チー ムでエントリーする競技会に出場することもできるのだ。クラブの 仲間と年間を通じてトレーニングや情報交換を行えぱ、効果的にレ ベルアップするだろう。もちろん辻堂ライフセービングクラブもそ んなクラブの一つだ。
パトロールに参加しよう

シーズンが近づくと、各ビーチでパトロールメンバーの募集か行わ れる。自分が希望するビーチのメンバーに応募するには、地域クラ ブに問い合わせるのが一番早い。学生なら、学校クラプを通じて情 報収集する方法もある。ビーチによっては、新聞などのメディアに 告知する場合もある。どのビーチで募集しているか知りたい場合 は、JLAに問い合わせるのもいいだろう。パトロール参加のため のバッチテストがあるビーチも多い。その内容は、チューブレス キューやボードレスキュー、CPRの実技などが一般的だ。テスト に通れば、晴れてパトロールに参加できる。パトロール期間は、地 域によってさまざまだ。県や市町村が定める、海開ぎをスタートと した海水浴シーズンがパトロール期間となる。シーズン中は、朝か らタ方までピーチやプールなどで監視・救助を行う。パトロールの システムは、地域ごとに微妙に違いがあり、海の特性や海水浴客の 客屠、数など状況に合わせて行われている。また、パトロールメン バーが自宅からビーチへ通う場合もあれば、公民館などで合宿生活 を行うこともある。どの浜で、何人ぐらいで、どんなパトロールが 行われているか、などを事前に調べてから、パトロールしたいビー チを絞り込むといいだろう。炎天下でのパトロール期間は1力月以 上にも及ぷ。ベストな状態でパトロールを行うには、体の維持が必 要不可欠だ。体力をつけ、体調を整えてパトロールに臨もう。
ライフセービング競技にチャレンジしよう

ライフセービングにも競技や大会がある。 競技会では、会場での競技と砂浜での競技を行うサーフ・ライフ セービング競技会と、プール競技の大会があり、年間を通じて行わ れている。競技会への出場資格は、過去1年間に、海岸や水辺で監 視・救助活動に参加していること。ライフセービンク競技会は、レ スキュー技術のレベルアップを大きな目的としているからだ。その ため、競技のすべてに救助に必要な要素が盛り込まれている。ボー ドで沖まで行き、溺者役の選手を乗せて岸まで戻るボードレスキ ユーなど、実践的な競技が多く、ただ速さを競うだけでなく、確実 さや安全性も求められる。個人競技もあるが、団体競技も多く、大 会へのエントリーはチームごとで行うことになつている。地域クラ ブや大学クラブでチームを編成して、出場するのが一般的な参加方 法だ。JLAの公式競技会の他に、地域クラブなどが主催する公認 競技会も各地で行われる。積極的に参加して、自分のカを確認して みよう。
ジヤッジとして参加してみる

ライフセービングに関わりたいが、「体力に自信が無い」「仕事が 忙しくてパトロールに参加できない」といった理由で大会への出場 をあきらめる人もいるだろう。しかし、選手として大会に出場する 以外にも、参加する方法がある。審判員、ジャッジだ。JLA公認 審判員にはA、B、Cの3級が設けられている。A級はレフリー、 B級は各セクションの責任者、C級は審判員の補助という役割を 担っている。審判員の資格を取るためには、まず、C級公認審判員 の講習会に参加しよう。「公認審判員制度・審判員の心得」といっ た科目や、サーフ競技のスイム、クラフト、ビーチ、プール競技の 各種目のジャッジ方法の講義を受けることになる。その後、30問の 筆記試験を受け、25問以上正解なら合格、C級公認審判員として JLAから認定される。一方、A、B級審判員の認定には、学科や テストはない。JLAの定める一定基準を満たしたC級審判員を競 技委員会が審査し審判員として委属する仕組みになっている。テス トに合格すれば、誰でもC級審判員になれる。エキサイティングな 瞬間を目撃できるジャッジの仕事もまた、ライフセービング活動の ひとつなのだ。
ハイレベルのライフセーバーになる


講習会、パトロール、競技会などを経験し、キャリアを積んでいく と、だんだんライフセービングが面白くなる。そして、さらに高度 な技術や知識を身につけたぐなるかもしれない。ベーシック・サー フ・ライフセーバーの先には、特殊な技術を教える講習会や指導者 を養成する資格もある。取りたい資格だけ取ってもいいし、すべて の資格を制覇したくなるかもしれない。スーパーライフセーバー街 道をまっしぐらに、極めてみてはどうだろう。

●アドバンス・サーフ・ライフセーバー
海岸で救助活動をする際に必要な、より高度な技術を習得する。 ベーシック取得が受講条件になっており、救助のスペシャリスト養 成を目的にした資格。講習時間は7時間X4日で28時間。救助技術・ 事故想定トレーニングのほか、ビーチマネージメントやマリンス ポーツの知識など、広い分野を学ぶことができる。

●IRBクルー、IRBドライバー
IRBとは、船外機付き救助用ゴムボートのこと。迅速で確実な 救助手段として利用されている。IRBクルー講習会とIRBドラ イバー講習会は、それぞれ7時間X2日のコースとなっている。ク ルー講習会では、船体や船外機の組み立てといったメンテナンスや クルーワーク・トレーニングなど、クルーマンとしてドライバーを サポートするための技術や知識を学ぶ。ドライバーは、クルー資格 及び四級小型船舶操縦士免許の取得が受講条件だ。講習では、 IRB操縦法やIRB救助法など、IRB救助に必要な専門知識を 身につける。

●ライフセービング・マスター
マスターは、ライフセービングの指導者資格の出発点ともいえる資 格である。マスタ−の講習を受けて資格を取得すると、講習会の運 営補助をすることができる。

●アシスタント・インストラクター
マスターを取得したら、海での指導を中心に行うサーフ・ライフ セービング、プールでの指導を中心に行うウオーター・ライフセー ビング、IRBの3つの中から専門分野を選ぶ。それぞれのアシス タント講習会で、指導法や講習会運営法などを実技と学科で学ぶ。 資格を取得すると、講習会での基礎的・実践的指導とデモンスト レーションを担当することができる。

●インストラクター
サーフ、ウオーター、IRBのインストラクター講習会では「救急 医学概論」「運動生理学」など共通の受講科目が6科目あり、2時 間ずつ受講する。そのほかに、各分野の専門科目を学んだあと、試 験を受ける。ペーパーテスト、指導実習、面接、口頭試問をクリア すると、資格が与えられる。インストラクターは、講習会の企画、 運営を担当することができる。

●イクザミナー
指導者の中でもトップに位置する資格がイグザミナーだ。イグザミ ナーは、資格認定講習会で実施される検定を行う検定官の役割を担 う。同時に、指導員を養成するという重要な仕事も任されている。 イグザミナーには、ライフセーバーとしてだけでなく、指導者の トップとしてさまざまな資質や経験を求められるため、現在日本で も数名しかいない。

白分のスタンスで続けよう

ライフセービング活動へのアプローチはたくさんあるということが わかってもらえただろうか。興味がある分野は人それぞれ違うのだ から、自分に合ったスタンスを見つければいい。まずは、足を踏み 入れて、自分の肌でライフセービングに触れてみればいい。そし て、何より大切なのは、ライフセービング活動を続けていくことな んだ。


参考文献:「ライフセーバー」(日本実業出版社)

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